知財のスキルとキャリアを本気で考える。知財塾社長が語る、知財塾の転職支援サービスとは?

公開日: 2024-07-13

知財お仕事ナビでは、知財業界で活躍したい方の就職・転職をサポートしています。
今回は株式会社知財塾の上池睦代表取締役社長に、知財塾設立の経緯から、知財業界におけるスキルアップ、キャリア形成・支援に関する考え、知財塾のサービスの提供価値を伺います。


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複業社長と、知財塾ができるまで

ご自身のご経歴を含めた自己紹介をお願いいたします。
上池睦です。経歴は新卒大学院卒で、東京理科大学の知的財産専門職大学院(MIP)で知財を学びました。その後の就職活動で、IT業界に行きたい思いから受けたサイボウズに内定をいただき、現在在籍10年目です。
サイボウズでは最初の3年間は技術職。そこから法務部に異動し、知財業務を含む法務業務全般を担当。その後、知財業務専任になりました。
その後、会社で取り扱う知的財産権の中でも特許に注力していくことになり、開発部門へ異動。エンジニアと近い距離で権利化の検討、実際の権利化を担当。
現在は製品戦略室に所属しています。開発本部長直下の製品戦略を中長期で横断的に考える組織で、戦略策定から遂行までをシームレスに行っています。


一方で、株式会社知財塾の代表取締役社長でもあります。
法務部に異動した当時は、自分しか知財業務を担当していませんでした。どのように実務を進めればよいか悩み、キャッチアップ・勉強を兼ねて、IPTech弁理士法人で副業を始めました。
最初は事務所のクライアント対応や知財コンサルティングをやっていたのですが、事務所内で教育事業をやろうという話になり、立ち上げに参画しました。これが「知財塾ゼミ」の前身です。
ある程度事業拡大できる見込みが見え、株式会社知財塾として法人化し、IPTech弁理士法人から独立することになり、そのタイミングで知財塾の代表取締役社長に就任しました。2021年1月のことです。





こうして、株式会社知財塾はまず教育事業のスタートを切ります。当初は教育事業だけをやっていたのですか。
はい、教育事業として、実務に即したアウトプット中心のゼミを多数開講していました。オンラインでゼミ形式で学ぶ講座・スクールは他になかったので、コロナ禍によりオフラインの学びの機会が減ってしまったタイミングで、一気に知名度を上げられた感はあります。
その後、2022年11月にアスタミューゼ社の人材事業を買収し、知財塾は現在の形になります。
アスタミューゼ社が上場準備のための事業整理を行っていて、教育事業の売却先の候補として声をかけていただいたのがきっかけでした。
知財塾としても教育と人材紹介の相性が良いのは理解していて、長期的には人材事業にも事業を拡大できたらという計画はあったのですが、この声がけのおかげで、法人化から2年弱という想定より早いタイミングで現実になりました。


「未経験×知財業界」の難しさ

現在の知財塾は、教育事業と人材事業を主軸に、「すごい知財EXPO」「特許の鉄人」などのイベント事業を加えた3事業を展開しています。
その中で、今日は人材事業である「知財お仕事ナビ」についてお話を伺います。
「知財お仕事ナビ」は知財業界特化型の転職エージェントのサービスです。会員登録してくださった方にキャリアエージェントがヒアリングをして、希望する求人・合う求人を一緒に考え、転職活動をサポートします。
既に知財業界にいらっしゃる方も対象にはなるんですけれども、知財業界に初めて転職してくる方に登録して利用してもらいたい。メインターゲットは知財業界未経験者です。
「知財お仕事ナビ」を有効活用!キャリアエージェントインタビュー

なぜ業界未経験者にフォーカスしようと?
既に知財実務に従事されている方は、転職のためのエージェントを必要としたら、知財業界に特化したエージェントサービスに自然に入ってくる。マーケティング的な観点で言えば、そこに注力しなくてもよい市場構造になっています。
ただ、知財業界ではどんなキャリアが描けるのか、どのようなスキルが必要で、どんな業務が自分に向いているか、勤務先はどんな場所がよいか...そういう情報を仕入れず、やみくもに知財業界で転職活動をするのはハードルが高いし、ミスマッチが起きやすいんです。
業界未経験者ほど、エージェントを使ってもらう方が、ミスマッチはなくせる。何もわからないまま企業や事務所に直接応募してしまうよりは、一旦エージェントサービスに登録してもらう方が転職活動は絶対にスムーズに進みます。単に転職先を決めるだけでなく、転職することで実現したいキャリアプランを一緒に考え、提案できます。




具体的に、どのようなミスマッチが起きやすいのですか。
よくあるのは、転職先として企業を選ぶか、特許事務所を選ぶか、でしょうか。やはり向き不向きがあります。
本人の適性としては企業向きだが、事務所に転職してしまってうまくいかないケースとか、事務所向きなのに企業で勤務することを志望しすぎてしまっているケースとか。
それから、実務経験は企業の方が求められがちですが、事務所は有資格者であれば未経験でも求人があります。事務所で働くイメージをつけられないまま、解像度が荒く企業を志望する未経験の方も少なくありません。
経験者でも、例えば事務所で働いている方が企業を志望しようとされても、事務所で経てきた経験からすると、企業側が求めるペルソナと一致しないことも起こりえますね。
特許事務所の実務とは?
企業知財部の実務とは?

自分の向き・不向きを理解していないがゆえのミスマッチ。これは、求職者側がキャリアプランを十分に考えられてないがゆえに起こることなのでしょうか。
そうですね。業界全体でいうといろいろな働く場所・働き方があるけれど、企業にいる人が事務所への転職を考えたときに、どんな実務があるのか、どんな働き方ができるのか、なかなか想像がつかない部分が多い。逆もしかりで、どうしてもその今自分に見えている世界だけで判断してしまったりする。客観的に情報を仕入れるところは、エージェントを使わないと難しいんじゃないかなと思うんですよ。

業界特化エージェントを使って転職活動をすることのメリットは。
知財業界は特殊です。転職したいのであれば、絶対に業界に特化したエージェントを使っていただくのがよいと考えています。
実態として、大手のエージェントの方が求人数を多く持っているのはそうかもしれませんが、求職者が希望している企業の求人が他のエージェントに出回っている場合などは、先方にコンタクトをとり、契約を進めるような動き方もします。小回りのきく規模の会社だからこそ、求職者の希望する転職に繋げていくことについて最優先で考えて動いています。

知財業界の特殊性とは、具体的に何だと思われますか。
業務の内容が多岐にわたりますし、分野・領域に細分化されています。働ける職場は企業・特許事務所と選択肢としては多いけれど、適性を見極めるのが難しい。1人1人その人に合った仕事の仕方や仕事の内容を見つけていく意味で、難易度が高いと感じます


実務と学習は地続き。知財塾が提供するサービスのシナジー

知財業界に特化しているエージェントは「知財お仕事ナビ」の他にもありますが、「知財お仕事ナビ」の強みや利用することのメリットはどんなものでしょうか。
競合他社との差別化という点では、やはり教育事業「知財塾ゼミ」を持っていることが大きいです。求職者向けのメリットとしては、スキルアップのための知財塾ゼミを受講できること、教育事業もやっているからこそ実務に対する解像度の高いカウンセリング・アドバイスが受けられることです。

教育事業「知財塾ゼミ」のファシリテーターの知見もありますし、株式会社知財塾の運営には知財業界の実務家が多数携わってくれています。「こういうキャリアにはこのスキルが必要」という具体的な知見をキャリアエージェントにもインプットしていますので、カウンセリングの場において実務に即したアドバイスが可能です。

求職者にスキルを身につけてよりよい転職に繋げたい希望があれば、「まずこのゼミを受けてもらって、こういうスキルを身につけたら、こういう転職の可能性が広がります」というように、単なるアドバイスにとどまらず、実際に教育スキルを伸ばすためのコンテンツも知財塾ゼミで提供できます。

また、知財お仕事ナビ経由で転職に成功された方は、知財塾ゼミの費用キャッシュバックの特典が受けられます。本気で知財業界で働きたい・スキルアップのために学びたいと考えている人には、基本的に費用面のリスクなく、使ってもらえる。

スキルがなく未経験の場合の年収よりも、知財塾ゼミで実践的な学習をした結果の年収の方が金額アップは見込めます。具体的な実務内容を学習し、エージェントに登録して転職活動をする。これらが全て知財塾の中で完結できるのは大きな強みですし、最大限活用してほしいと思っています。


最後に、記事を読まれる方にお伝えしたいことがあればお願いします。
今の環境で特に不満がないのであれば、わざわざ転職する必要もないし、無理に転職させようと考えているわけでは全くないんです。
よい人材がよい報酬をもらい、より高いスキルを身につけていく好循環を起こしたい。それには業界全体の流動性、人材の流動性を高めないといけない。

現状に不満がある人、もっといいお給料をもらえるんじゃないかとか、スキルに伸び悩んでるとか、環境的に頭打ちになってしまっているという方は、転職を選択肢にしてもらうのがいいのではと考えていて、そこに対してキャリアとスキルの両面で支援できるのは知財業界で知財塾だけだと思うんです。
転職する気がなくても、キャリアの棚卸や情報収集でキャリアエージェントと話してもらいたいし、転職を考えたときには、知財塾に相談をしてもらいたいです。

それから、最近、これからのキャリアを考え始めるシニア・ベテランの人材が増えていると感じます。65歳定年制、昔より働く期間が延びていることを考えたら、例えば50歳でも遅いことはない。これまでのキャリアの棚卸をして、どういうスキルを身に付け、どんな年収レンジを目指したいか、一度考えてみていただくとよいのではないでしょうか。そして、後に続く世代は早めにこの先の働くであろう期間を逆算して、考える機会を持っていただくと、この先の望むキャリアの実現につながるんじゃないかと思っています。



本日はありがとうございました!

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