技術×知財のプロフェッショナルへ!特許業界で活躍するために必要な技術知識とは?

公開日: 2025-04-20

 特許業界に興味があるけれど、「どんなスキルが必要?」「研究職やエンジニアの経験がなくても大丈夫?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、特許業界で長年活躍されている弁理士の方にお話を伺いました。
大学院で技術を学んだ後、エンジニアや研究職を経ることなく、すぐに特許業界に飛び込んだそうで、技術的なバックグラウンドを活かしつつ、弁理士としてのスキルをどのように磨いてきたのか、そして知財業界の魅力は何なのか。
本記事では、弁理士として活躍するために必要な技術知識の活かし方や、知財業界ならではのやりがい、向いている人の特徴などを詳しく解説します!

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🎓 研究職・エンジニア経験なしでも弁理士になれる?

弁理士の仕事の多くは「特許」を扱う仕事です。特許を理解するには技術知識が必須となります。
特許法では発明を「技術的思想の高度な創作」と定義しているため、その技術を理解できなければ適切な特許業務はできません。
しかし、技術知識は必ずしもエンジニアや研究者としての実務経験から得る必要はありません。
例えば、以下のような形で技術知識を習得していることが重要です。
大学・大学院で技術を学んだ
エンジニアとしての経験がある
研究職として技術に触れてきた
どんな形であれ、技術を「きちんと理解できる素養」があることが大切です。

🛠 技術知財の活かし方と必要なスキル

技術的な理解が役立つ場面は?

弁理士は、技術の専門家というよりも「広く理解し、対処できる力」が求められます。
例えば、中学・高校レベルの基礎的な知識をしっかり理解し、それを実務で活用できる力が重要です。
もちろん、特定の技術分野を深く知っていることは強みになります。しかし、それ以上に 「幅広く、さまざまな技術を理解する力」 の方が求められます。

📚 技術知識だけでは不十分!弁理士に必要な4つの力

弁理士として成功するには、技術知識だけでは不十分です。以下の4つのスキルがすべて求められます。
1️⃣ 技術知識
2️⃣ 論理的思考力
3️⃣ 文章力
4️⃣ コミュニケーション能力
これらは 掛け算 で決まるので、どれか1つでもゼロでは意味がありません。
特に「論理的思考力」と「文章力」は、最初から備わっている人は少ないため、実務を通してトレーニングすることが大切です。

📖 短期間で伸ばす方法は?
➡️ 「文章の書き方」や「論理的思考」に関する本を読み、実務でフィードバックを繰り返すこと。
一方で、技術知識とコミュニケーション能力は比較的自然に身につくこともある ため、日常生活の中でこういった思考を習慣づけることが大切です。

知財業界の魅力・やりがい

🎮 特許業務はゲーム的要素がある?

特許業界の仕事には、ルールを駆使して最適な結果を導き出す 「ゲーム的要素」 があります。
特許審査基準や判例など、様々なルールの中で最適な権利を取得する
クライアントが喜ぶ、価値の高い権利を獲得する
ルールの枠内で戦略を立てる楽しさがある
こういった思考が好きな人にとっては、知財業界はとても面白いフィールドとなるでしょう。

📜 「特許日本語」という独特の言語

特許業務で使う日本語は、普段私たちが使う日本語とは異なります。
例えば、以下のようなルールがあります。
明確な表現を使う
主語・述語をしっかり書く
単数・複数を明確にする
英語に翻訳しやすい文章にする
この特殊な書き方に慣れるまでは、研究者や技術者から転職するときに苦労することが多いようです。

💰 知財業界の給料体系の特徴

特許事務所の多くは 成果報酬型 です。つまり、売り上げた分だけ給料が上がる という仕組みになっています。
そのため、実力次第で収入を大きく伸ばすことができるため、モチベーションを維持しやすい業界 でもあります。

研究者・技術者が知財業界に向いている理由

知財業界に向いている人の特徴

🛠 技術知識がある人
💬 コミュニケーション能力がある人
🧩 粘り強さがある人
特許業務は、1人でコツコツと進める作業が多く、分からないことがあっても 自分で解決する姿勢 が求められます。
また、発明者との打ち合わせで情報を引き出し、より良い特許を提案する必要があるため、聞く力・話す力の両方が必須 となります。


🔬 専門外の分野も扱う?その素養を見極める方法

弁理士として働くと、自分の専門外の技術を扱うことも少なくありません。そのため、「理系の基礎知識があるかどうか」が大切になります。
その素養を見極めるポイントは…
技術に対する基礎知識があるか?
技術に興味を持てるか?
例えば、車のエンジンを見て「どう動いているのか?」「もっと速くするにはどうすればいいのか?」と疑問を持つような人は、知財業界に向いていると言えるでしょう。

キャリアパスについて

特許事務所では 「出願権利化業務」 が中心ですが、知財の仕事には他にも ライセンス業務や訴訟業務 などの分野があります。
ライセンスや訴訟業務に携わるなら、一度は企業での経験を積むことが重要 です。
特許事務所では経験しにくい業務もあるため、キャリアを広げるなら 企業知財部と特許事務所を両方経験するのも選択肢 となります。

まとめ

特許業界は、技術知識だけでなく、論理的思考力・文章力・コミュニケーション能力 の4つが必要な奥深い仕事です。
特許の世界に興味がある人は、まず技術への興味と広い視野を持つことから始めてみましょう!
💡 特許業界に興味のある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください! 🚀

最後までお読みいただきありがとうございました!
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