特許事務所への転職支援実績レポート
公開日: 2025-03-20

社会人にとって、キャリアアップや働き方の見直し、年収、労働環境の改善などを目的とした転職は、今や当たり前の選択のひとつとなっています。
しかし、巷にはさまざまな転職サービスがあふれており、転職希望者の中には転職サービスの選択に迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
株式会社知財塾が運営する知財業界専門求人サイト「知財お仕事ナビ」および「PatentJob Agent」では、知財業界で転職するために最適なサービスを提供しております。
今回は、知財業界におけるメジャーな転職先のひとつである『特許事務所』にフォーカスし、「知財お仕事ナビ」および「PatentJob Agent」における転職実績をレポートいたします。
注)本レポート内で使用しているグラフ及び表の構成比は、個人情報漏洩防止の観点から、実数の推測を防ぐことを目的に小数点以下を四捨五入しております。そのため、合計が100%にならない場合がございます。
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■ 集計概要
集計期間:2022年12月~2024年12月
集計対象:「知財お仕事ナビ」「PatentJob Agent」
対象者:実務者(弁理士、特許技術者、意匠商標担当者)、事務担当者、業務委託者
■ 成約実績のある特許事務所の内訳
①組織規模
【グラフ1】成約実績のある特許事務所の組織規模割合(実務者、事務担当者、業務委託者)
●小規模特許事務所:所員数1~19名
●中規模特許事務所:所員数20~99名
●大規模特許事務所:所員数100名以上
「知財お仕事ナビ」および「PatentJob Agent」(以下、本サービスとします)において成約実績のある特許事務所の規模を集計すると、中規模特許事務所(所員数:20~99名)が43%と最も高く、小規模特許事務所(所員数:1~19名)が31%、大規模特許事務所(所員数:100名以上)が26%と続く結果となりました。
全国的な分布としては、小規模特許事務所が最も多く、中規模特許事務所、大規模特許事務所の順番でそれに続く形となっていますが、大規模特許事務所は採用人数も増える影響で、本サービス内での成約実績の合計はいずれも同程度であり、特許事務所の規模による偏りは少ない結果となっています。
②実務者の転職後の年収レンジ(全体・経験者・未経験者)
【グラフ2】成約した転職者の転職後の年収レンジ割合(実務者)
●レンジ1:400万円未満
●レンジ2:400万円以上600万円未満
●レンジ3:600万円以上800万円未満
●レンジ4:800万円以上
本サービスにおいて成約した転職者(実務者)の転職後の年収レンジを比較すると、400万円以上から600万円未満が67%ともっとも多く、400万円未満(14%)、600万円以上800万円未満(10%)、800万円以上(10%)と続く形となりました。
なお、400万円未満のレンジに該当する転職者(実務者)には、「経験の浅い若手(20代から30代前半)」「シニア(55歳以上)」「未経験者」が多い傾向にありました。
また、年収レンジの内訳を知財職経験者と未経験者のグループに分けて検証したところ、経験者では400万円以上が約70%を占め、そのうち約35%が600万円以上でした。
未経験者でも、大半が400万円以上から600万円未満のレンジに収まる結果となり、知財職の経験がなくても400万円以上の年収を見込める可能性が高いことがわかりました。
③組織規模と成約した転職者(実務者)の転職後の年収レンジの内訳(全体・経験者・未経験者)
【表1】成約実績のある特許事務所の組織規模と成約した転職者の転職後の年収レンジの内訳(実務者)
特許事務所の組織規模別の年収レンジを見ると、800万円以上の実績があるのは小規模特許事務所のみであり、最も年収が低い傾向にあるのは中規模特許事務所であることが判明しました。
これは、中規模・大規模特許事務所では、給与額の決定に関する独自の評価基準を設定している場合が多いことに加え、既存所員との給与額のバランス調整が必要があるのに対し、小規模特許事務所は個人の能力に応じた給与額が設定しやすい環境であることが要因のひとつであると考えられます。
なお、転職者(実務者)を知財職経験者と未経験者のグループに分けて組織規模別の採用傾向を検証したところ、未経験者の採用数は中規模特許事務所が最も多く、経験の有無にとらわれず採用活動を行っている事務所が多いということがわかりました。
以上のことから、本サービスで成約した実務者の転職後の年収は、、全体的には未経験者も含め大半が400万円以上の年収を得られており、小規模特許事務所ではハイクラス転職の成約実績もあるということが判明しました。
また、未経験者の場合は、中規模特許事務所が比較的採用につながりやすい傾向にあることがわかりました。
収入アップを目的に特許事務所へ転職を希望する場合は、組織規模だけでなく、特許事務所の価値観や求める人材を事前にしっかりとリサーチすることが重要だと言えます。
■ まとめ
以上のデータで示した通り、株式会社知財塾では、「知財お仕事ナビ」および「PatentJob Agent」にて知財業界の実情に即した求人案件を取り扱っており、数多くの成約実績がございます。
知財業界は高い専門性が求められる業界ゆえに、幅広い業種を扱う求人サービスでは必要な情報が手に入りにくいのが現状です。
「知財お仕事ナビ」および「PatentJob Agent」では知財業界の内情を熟知したスタッフが対応するため、業界ならではの情報を得ることができ、転職を有利に進められることが期待できます。
また、加速度的なグローバル化によってあらゆる業界で知的財産保護の意識が高まっている一方で、知的財産に関する知識や実務を習得するのは難易度が高いと言われています。
株式会社知財塾では、転職支援に加え実務教育支援も行っておりますので、未経験の方も安心してご利用いただけます。
すぐに知財業界で転職したい方も、まずは情報収集から始めたい方も、どうぞお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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